2006年06月11日
アニメーション特集
馬鹿みたいに雨が降り続けている。沖繩の梅雨は、しとしとではなくザーザーとやってくる。雨期という感じか。でも、以前タイで雨期を体験した雨期は、文字通り1m先も見えない滝のような雨だったので、あまり偉そうなことも言えない。あの時は雨の中からいきなり人が飛び出してきて驚いた。まあ、ともかく、雨は好きだが、客足が鈍るのが切ない。
そんな雨の中、土曜日から始まった映画が例によって数本。アニメーション作品の『立喰師列伝』と『ユーリ・ノルシュテインの世界』。両極的な作品である。『押井守』作品の実験精神というかチャレンジ精神は買いだ。セリフに意味を持たせすぎるのが、賛否が別れるところではあるが、日本を代表する作家の無謀なチャレンジをぜひその目で確かめてほしいです。
『ノルシュテイン特集』はもう必修課題。何の必修か?それは人生の必修です。人生のうちにこの作品と出会った人と、そうでない人とでは、ささやかだけど違いがある…ような気がする。弱気ではない。開き直りだ。だって僕らの仕事はそのささやかさを信じることでしか成り立たないのだから。
とにかくソ連が産んだ天才職人の手仕事を堪能してほしい。本当に美しく叙情豊かな切り紙アニメの世界。切り紙というと大ざっぱでチョキチョキしたイメージを持つかも知れないが、精密なイラストやフレスコ画、ロシア・アバンギャルドなポップさなど、時代と作品によっていろいろって楽しい。
そして名作『霧の中のハリネズミ』での豊かな叙情性は、彼の高度な撮影技術もすばらしい。技術論になると難しそうに聞こえるが、アニメにとってもレンズを何ミリで撮るかとか、照明、そしてあらゆる工夫のすべては、画家が絵筆を知り尽くすほどに重要なファクターだ。どんな画面作りをするかは、スクリーンの上の問題ではなく、観客の心に落とし込む技術の問題。さりげなく、しかし計算され尽くした映像の妙に触れてください。
そういえば昨日は『オリジンのお笑いライブ』もありました。普段劇場には来ない客層。つまり中高生女子たちが大挙して押し掛け、劇場の認知度もアップしたようでありがたい。こうやって世代をクロスオーバーする客層を呼べるのは、本当によろしいことだと思う。客の幅が広がるってことは、劇場の幅も広がるってことだしね。
土曜日の夕方には、アニメーション映画の企画の売り込みがあった。実現すれば非常に意欲的でおもしろく、かつ社会的なイベント。ヨーロッパではこの手のアートアニメが盛んだと聞きますが、アートで食えないのが日本の、そして沖繩の土壌でもあります。自己満足にならないような、きちんとした仕込みをしてみたいと思います。これも静かに進めるべき事業でしょう。
夜になって大きな名護の上映委員会から電話。本日行った『ナミイと唄えば』名護上映。土砂降りの中、想像以上の人が押し掛けて大成功でした。名護の皆さん、お客さんもスタッフもありがとうございます。桜坂劇場はこれからも地方上映似積極的に関わっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
そして日曜日。今日から東京へ出張です。明日は蔡明亮の映画が観てきまっせ!
そんな雨の中、土曜日から始まった映画が例によって数本。アニメーション作品の『立喰師列伝』と『ユーリ・ノルシュテインの世界』。両極的な作品である。『押井守』作品の実験精神というかチャレンジ精神は買いだ。セリフに意味を持たせすぎるのが、賛否が別れるところではあるが、日本を代表する作家の無謀なチャレンジをぜひその目で確かめてほしいです。『ノルシュテイン特集』はもう必修課題。何の必修か?それは人生の必修です。人生のうちにこの作品と出会った人と、そうでない人とでは、ささやかだけど違いがある…ような気がする。弱気ではない。開き直りだ。だって僕らの仕事はそのささやかさを信じることでしか成り立たないのだから。
とにかくソ連が産んだ天才職人の手仕事を堪能してほしい。本当に美しく叙情豊かな切り紙アニメの世界。切り紙というと大ざっぱでチョキチョキしたイメージを持つかも知れないが、精密なイラストやフレスコ画、ロシア・アバンギャルドなポップさなど、時代と作品によっていろいろって楽しい。
そして名作『霧の中のハリネズミ』での豊かな叙情性は、彼の高度な撮影技術もすばらしい。技術論になると難しそうに聞こえるが、アニメにとってもレンズを何ミリで撮るかとか、照明、そしてあらゆる工夫のすべては、画家が絵筆を知り尽くすほどに重要なファクターだ。どんな画面作りをするかは、スクリーンの上の問題ではなく、観客の心に落とし込む技術の問題。さりげなく、しかし計算され尽くした映像の妙に触れてください。そういえば昨日は『オリジンのお笑いライブ』もありました。普段劇場には来ない客層。つまり中高生女子たちが大挙して押し掛け、劇場の認知度もアップしたようでありがたい。こうやって世代をクロスオーバーする客層を呼べるのは、本当によろしいことだと思う。客の幅が広がるってことは、劇場の幅も広がるってことだしね。
土曜日の夕方には、アニメーション映画の企画の売り込みがあった。実現すれば非常に意欲的でおもしろく、かつ社会的なイベント。ヨーロッパではこの手のアートアニメが盛んだと聞きますが、アートで食えないのが日本の、そして沖繩の土壌でもあります。自己満足にならないような、きちんとした仕込みをしてみたいと思います。これも静かに進めるべき事業でしょう。
夜になって大きな名護の上映委員会から電話。本日行った『ナミイと唄えば』名護上映。土砂降りの中、想像以上の人が押し掛けて大成功でした。名護の皆さん、お客さんもスタッフもありがとうございます。桜坂劇場はこれからも地方上映似積極的に関わっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
そして日曜日。今日から東京へ出張です。明日は蔡明亮の映画が観てきまっせ!
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