2008年01月05日

『オールド・ボーイ』とパク・チャヌク特集

レイトショーで『オールド・ボーイ』を観る。パク・チャヌク監督作品を観るのは初めて。評価の高い復讐三部作の一作目で、カンヌでもグランプリを取っただけあって、文句のつけようがない傑作。

15年のあいだ理由もわからずに監禁された男、オ・デスの復讐劇。背後に大きな陰謀が渦巻いているのかと思いきやそうではない。莫大な金をかけてオ・デスを監禁した男にもハッキリと復讐心が渦巻いている。復讐という個人的で、行き場のない気持ちがぶつかりあうのだ。だからもう救いようのない悲しみに満ちている。だけど、この作品に罪人はいても悪人はいない。それが物語に大きな救いを与えていた。救いようのない悲しみに救いがあるのも変だが、そのもやもやが又この映画の力であり、人生と言うものなのかもしれない。

この作品をハッピーエンドと観るか、あるいはその逆と観るか?どっちとも言えないのか?観る人によって意見は様々だろう。観客の人生や、今の状況で反応は別れるはず。観客の数だけ映画はある。その観客の気持ちに応えながら、作品としての存在感を失わないパワーを感じる。たぶん、この映画を観て自分の反応を確かめるだけでも、観る価値があるように思う。ここから復讐3部作を経て、ラブコメ『サイボーグでも大丈夫』に到ったパク・チャヌク監督の変遷をたどるのが楽しみになった。

今回の特集では来週のレイトで『親切なクムジャさん』も上映しますよ。

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