2007年05月27日

愛と欲望の新ワークショップ始動

桜坂劇場ワークショップ第5期が先週月曜日からスタートした。僕が担当するのは二つで、一つは映画制作講座中級篇。こちらは講師を『沖縄のこわい話』で知られる映画監督、新垣映画組合の新垣善広さんにお願いしているので、僕は制作を受け持つ。もう一つは僕が講師を務める『映画評論とフリーペーパーを作っちゃうぞ』講座。

僕の担当する講座は基本的なポリシーがある。それは基本何も教えないということ。ワークショップの言葉の定義はよく知らないけど、いわゆるカルチャースクールとは違うと思っている。僕が講師として大切にしているのは、目標を設定すること。目標とは個人的な知識を上げるなどという小さなことではない。何かを世に産み落とすことだ。ワークショップを通して、世の中とつながり、広がっていくこと。ワークショップは、受講生にとって、そのおもしろさを知る道具でしかない。手段はそれぞれちがうけど、すべてのワークショップはそこ目指すべきと思う。

目標と活動の場所を作れれば、やる気のある人たちは勝手に動き出す。大事なことはみんながやりがいのあることを僕らがプロデュースすること。そうすれば勝手に動き出すので、世の中は楽しくなり、僕ら講師は楽できる。いや、楽したいわけじゃないんだけどね。一番大変なのは、受講者にあった適切な夢というか、目標を描き出すことが大事なんだよね。これは映画監督をしてても同じだと思う。

土曜日に始まった『映画評論とフリーペーパー』のワークショップは、まず映画の評論を毎週書いてくるようにと宿題を出して、次週から発行予定のフリーペーパーの企画会議をした。僕はチャチャをいれつつ眺めていた。最初はなかなか進まなかったが、フリーペーパーのタイトルが決まったあたりから、「評論の宿題を自由課題ではなく、テーマを決めて特集を組んだりしたらどうだ」とか、受講生からアイディアが飛び出してきた。人というのは、可能性が見えた瞬間、やりたいことが吹き出すように生まれくるのだ。受講生の欲望がフツフツと湧き出す音を聞くことこそ、ワークショップ講師の醍醐味。僕の思惑を超えて、能動的な受講生たちの活動が広がっていくことを祈ります。次回以降の講師が楽しみでしょうがないです。

PS 映画制作講座の卒業生たちは、現在、沖縄映画塾というサークルで、勝手に映画を作り始めています。世の中が動いているのは楽しいことです。


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