2006年06月30日

りゅうちゃん来訪

先日、アンパンマンがうちの劇場にやって来ました。8月の上映に向けて、視察と思われます。一回のcafé、Cha-gwaの窓際の席でお茶しているのでありました。そうかと思えば、数時間後に、あの"りゅうちゃん"も桜坂劇場にやって来ました。"りゅうちゃん"とは地元新聞のマスコット・キャラである。ドロンパ風な面持ちのステキなキャラクターで、人気急上昇のキャラだ。彼のBlog『りゅうちゃん日記』にハマってしまう人も続出らしい。その”りゅうちゃん”のgoodsを、桜坂劇場のPanaで販売することになり、本人自ら商品と納品書を持ってやって来たりゅう。カワイイィィィィ!

その後、りゅうちゃんはCha-gwaに、たまたまやって来た大先輩アンパンマンにご挨拶。文字通り、歴史的な瞬間となりました。モナリザにまさるとも劣らない神秘な微笑みをたたえて終始無言のアンパンマンでしたが、別れ際には自然な握手をする仲に。ふたりの間にどんな会話がなされたのか?知りたい方はYahooでもgoogleでも『りゅうちゃん日記』をチェックしてみたらいいいりゅう。そんな二人の姿を、映写室の扉に貼られた、等身大サイズのヨコハマメリーポスターが、静かな微笑みで見下ろしていました。  

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2006年06月27日

『ヨコハマメリー』監督来る

以前、個人でやっているサイトで、こんな文章を書いた。『ヨコハマメリー』という映画のことを聞いた時、それを思い出していた。いや、その文章を書いた時の気分を思い出していた。そして、最近では見かけなくなった大勢の街の中の人々のことを思った。すぐに上映を決めたのを覚えている。ビデオを見てもやはりおもしろい。巷の話題も高い評価の一本。こりゃあ桜坂でもきちんと宣伝せねばと、公開2週間前に監督をお呼びして宣伝活動。監督はまだ31歳。映画監督としてはこれがデビュー作。これから新聞やラジオ、テレビでも紹介されるので、ぜひ楽しみにしてください。

監督とは様々な映画談義で、道中もりあがる。若いけど、"メリーさん"という強烈な存在を追いかけただけあって、ドキュメンタリーの怖さや、おもしろさを知っている人だと思った。映画は非常におもしろく、感動的な内容ですので、ぜひご覧になってください。  

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2006年06月26日

学会にいってくる。

土曜日は県立芸大で開催されていた、日本アニメーション学会 第8回大会in沖縄なる学会に参加。「ネットワーク時代のアニメーション〜沖縄からの情報発信」なるシンポジウムでパネラーをしてきました。こちらは桜坂劇場の代表というよりは、「アークエとガッチンポー」の監督として呼ばれた感じで話してきました。

要は沖縄でアニメ産業が根付くかどうかということなのですが、その辺の議論はほとんどできる時間もなく、今、みんなどういうことをやってるかという自己紹介というか報告がメインの内容で、少々食い足りない感じはありました。でもこれが沖縄の現状で、けっきょくみんなが個人でがんばるしかないんだよね。まとまってないというか。それぞれの状況が見えておもしろかったですが…。まあ個人でやってるぶんには楽観的でいられるから。アニメを社会的な産業にするという部分までシビアに捕らえているような感じ、というか危機感みたいなものが伝わってこないので、逆に不安になった。

会の終了後に協会の会長さんと少し立ち話をした。「沖縄って特殊ですね」と言われた。よくも悪くも、違和感の様なものを感じたのではないだろうか。と、また不安に思う。  

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2006年06月20日

日曜日のイベント報告

桜坂劇場でワールドカップを観ました。なにしろサッカーなんて一度も観たことのない僕です。ハーフタイムが何分だったかのかもわからないまま観てました。いぜん家のテレビでワールドカップを見た時は退屈で寝ちゃいましたが、やはり大スクリーンで、大勢の人と観ると楽しいです。ささいなことで盛り上がったり意気消沈してみたり。1点でも取れてればもっと盛り上がれたのにと思いながらも、がばった選手に拍手!

電波を捕まえてスクリーンに投影するというのは今回が初めての試み。まあ劇場の可能性を広げるための実験的意味合いもあったんですが、ま、堅いこといわずに楽しめるイベントをやっていきたいものだと思います。

月曜日は全体ミーティング。一周年に向けてのあれこれを話しあいました。今回は東京出張報告や、企画書がなんかいろいろあってにぎわっていました。やりたいことがまだまだ、というかどんどん膨らんできます。嬉しい悲鳴です。  

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2006年06月18日

帰還、そしてクロアチア戦

金曜日、東京出張ラストデイは、喫茶店で企画書とも出張報告書ともつかないものを執筆。いや、マジで会社を離れるといろんな野望がフツフツと湧き上がるのである。沖縄に戻って現実を前にすると、しなびてしまいそうではあるが、忘れる前にメモ、メモ、メモ。

飛行機に乗って沖縄に戻ると那覇空港は日没。久しぶりに太陽の輪郭が見えた。梅雨明けである。そのまま劇場に戻ると宣伝会議の真っ最中。そのまま会議に加わって出張報告。議題の中心は『かもめ食堂』。東京では『ホテル・ルワンダ』以上に大ヒットしている本作品だけに、沖縄でもそれなりの宣伝をしなければなりませぬ。ここは一つ読者の皆さま、口コミなどをよろしくお願いいたします。僕はまだ未見ですが、サンプルビデオを見たスタッフ(女性)によると、何度も観たい映画だそうな。他のミニシアターでは、リピーター券なんてのまで作っているらしい。配給元のメディアスーツからもらったフィンランド観光局のフィンランド紹介のミニ冊子などをみんなに見せびらかす。

土曜日は中江裕司監督の新作『恋しくて』の衣装合わせなどに顔を出す。『GINGA』の初日ということで『桜坂フットボールナイト』なるイベント。カポエラ琉球の演舞や、FC琉球の野口代表のお話など。サッカーのことは門外漢の僕ではありますが、けっこう楽しめました。つうか、テレビの向こうのワールドカップより、身近なところにあるクラブチームに興味が湧いてきました。ぜひ生で試合を見てみたいです。どうも根がが単純なんで、会うとすぐに興味が湧く。会わないと、流行すたりに関係なく興味が湧かないようだ。

そんな合間に、桜坂劇場がオープンから1年で上映した作品のリストを作る。一周年記念に貼り出す予定。数えてみてびっくり。ちょうど300本。一週間単位の上映期間が短すぎると言う声もありますが、長期間の上映はランニングコストなど劇場を維持するのが難しいのも現状です。もう少し、劇場に観客が定着すれば期間が長めになると思いますが、まだまだ劇場の体力的にはこの方針でいくと思います。替わりに、沖縄で上映される予定のなかった300本を上映し、観客に観るチャンスを作っていけたことは良かったと思っています。これからもどうぞ桜坂劇場をよろしくお願いいたします。

てなわけで、本日夜は、ホールAのライブを切り上げて、みんなでワールドカップを観ます。営業のパブリックビューではなく、あくまでも営業後にスタッフと近所のみなさんといっしょに見るテレビ観戦ですからね。高さ約5メートルの大スクリーンと300人のご近所の人々と観るワールドカップ。たぶん、ステキに盛り上がると思います。  

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2006年06月16日

東京だよオッカサン3

昨日、小雨降る中銀座をあるいていたら、MIKIMOTOの前を偶然通りがかる。伊東豊雄が作った話題の建築物。壁にランダムな窓が開いた不思議なデザイン。「へんなの〜」と思いながら眺める。なんだかんだ言って、銀座はおもしろい。PANAでは今、建築本フェアの最中で、そこで買った伊東豊雄の本に今、けっこうハマっているのである。建築ってのはけっこう奥が深く応用がひろいのでおもしろい。何より巨大なオブジェというか、アート作品でもある。

その後、新宿を歩いていたら、見覚えのある大粒の雨がポツポツと降ってきました。「ああ、追いつかれた…」などと、思わずつぶやいてみる。日曜日、沖縄を発つまで、そこで降っていた雨の前線が、東京にも達したようです。予定では前線が東京に来る前に沖縄に帰れば、そのころ沖縄は晴れている!って予定だったんですけどね。
島国の沖縄では天気はわりと移り気ですが、東京にいた頃は、大阪とか名古屋の天気を参考に、その日の行動を決めていました。そう、前線は西から移動してくるからね。なんかこうしてあっちこっちに移動していると、また違った自然との関わり方が感じられてけっこう好きです。金曜は東京もけっこう雨のようです。

夜は高円寺の「つるまめ」でお食事。素材感たっぷりのまっとうな料理を味わいました。幸せです。  

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2006年06月15日

東京だよオッカサン!2

東京巡回中。いろいろな映画館や配給会社をまわっていますが、昨日はちょっと変わり種。レン・コーポレーションに言ってきました。チェコのアニメやアートを紹介している会社です。事務所の一階はカフェ。と言うか、カフェの二階が事務所。建物は普通の住宅を利用したような感じで、荷物で埋もれてますが、展示されたチェコのパレンチェクなどの絵本がすばらしい。いつも思うんですが、桜坂の空き店舗なんかもこんなふうにアート系インディペンデントの事務所が入ってきたらおもしろいのに。そんな妄想を実現してる感じがステキです。

飛び込みに近い訪問だったのですが、タイミングが良かったのか、2時間近くおしゃべり。意見が一致したのは「子どもたちにもっと、幅広い作品を観せたいよね」ってこと。それが配給会社や、映画館、美術館の仕事だよ。それに感するノウハウや、今後のことなど、二人で妄想を語り合う。話し合ううちに共通の知人がいたりしたのも頼もしい。間、こういう世界を定番プログラムに加えたいものです。あとは子どもたちとどうやってつながっていくか。その辺は工夫や企画。とにかく、一方的に見せるだけではなく、絵本の読み聞かせのような楽しさを演出しなきゃいけないんだよね。七月にはレン・コーポレーションの扱うチェコアニメの上映もありますのでお見逃しなく。

その後、『ホテル・ルワンダ』のこともあるので、配給元のメディア・スーツにご挨拶。『クリムト』の映画と、人形劇のかわいらしい映画を発見。まだ先だけど沖縄でもやれそう。

その後、いつもユニークな宣伝で楽しませてくれるトルネード・フィルムへ。『エイリアンvsバネッサ・パラディ』などの配給会社。桜坂でも『五月の恋』『ディセント』『変態村』と習作が控えてます。今回話したのはモト冬樹主演の『ズラ刑事』と、『日本以外全部沈没』などの馬鹿映画モロモロ。『ズラ刑事』のイメージポスターはフィギュア作家デハラノリユキの作品。PANAでもグッズなどを扱ってます。沖縄は東京に比べると、こういったサブカルものが弱いと言う傾向がある。苦戦するかも知れないけど、逆にそういうところに燃えるんですね。

その後、昔お世話になったCG関係の会社へ顔を出す。ここはCGを使ったユニークなコミュニケーション・システムを作っている会社。マイクを通してしゃべると、キャラクターの口が動いていてモニター越しに会話ができる。かわいいキャラで子どもたちとコミュニケーションするのだ。操作はゲームコントローラーを使うので、操作は簡単。以前、病院で自閉症気味の子どもたち相手にコミュニケーションを取るというプロジェクトをしたこともある。可能性を秘めたシステム。なんか僕の周りでは子どもが一つのキーワードでつながっていく感じがするね。

ホテルでチャットを使って台湾の友人と会話。かつて台湾で僕を支えてくれた優秀な人。台湾からゲストを呼ぶことがあったら、間に入ってエージェント代わりに動いてくれるか打診。配給会社に間に入ってもらうこともできるだろうけど、気を使うし、なにより直接のパイプをつないだほうが、後々良いような気がしたのでね。コミュニケーションのとれる人間が台湾にいると心強いね。でも相手に言われたんだけど、こういう場合ってやっぱ飛行機はビジネスクラス?ちょっとビビる。  

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2006年06月13日

東京だよオッカサン1

さて、東京出張初日。この人明日は桜坂劇場のショップ担当者と行動。ということで朝から渋谷で待ち合わせ。作戦会議の後、渋谷に新しくできた映画館を観ようということで、ユーロスペースへ。支配人の北条さんに電話して、半ば飛び込み状態で突入。ユーロスペースは昨年引っ越して新しくなった。同じビルにはQ-AX CINEMAや、シネマヴェーラというミニシアターが同居している。まさに最先端を行く劇場。そして近くにあるUPLINX Xをのぞいて、シネカノンCQNをツラツラとのぞく。どこもそれぞれの劇場の特色を持っている。渋谷はやはり単館系の映画館の発進地である。今後、桜坂劇場でも上映される作品の状況などを参考に聞いて、宣伝方法など情報交換。

渋谷からそのまま表参道方向に歩きながら、2件のショップ&ギャラリーを見学。表参道ではNADiffに立ち寄る。僕はそこで『日比野克彦の一人万博』と言う本を購入。さらに神宮前のワタリウム美術館とそのしょっぷON SUNDAYSへ。けっきょく渋谷から神宮前、そして千駄ケ谷の駅まで踏破!しょぼく、つけ麺を食ってJRで中野ブロードウェイに到着。目的はタコシェ。珍しい本を見まって、今度は地下鉄で人形町の問屋へ。ここはショップ担当者にまかせて僕はコーヒー屋で一服。

そして本日のメインイベント、日本映画美学校試写室にて『西瓜』の試写を観る。映画はもう、最高である。笑って、泣いて、考えて、やっぱり笑っちゃった。配給のプレノンアッシュの篠原さんたちと、軽く上映についてのご相談(イベントも含む)。この映画はねえ、本当にきちんと仕込まないといけないね。だって本当に良い映画だよ。

で、その試写室に、なぜか大分のミニシアター、シネマ5の田井さんがいたので、これまた情報交換。「沖繩は『ホテル・ルワンダ』すごい動員だったって?」と聞かれる。先週のことが、大分まで響き渡っているようだ。ちょっとだけ嬉しかった。まあ、地方のミニシアターでテレビスポット打つ劇場はそうそうないしねえ。宣伝費を大胆にかけただけのことがあったよね。

そういえば、ユーロスペースの北条さんも「桜坂劇場は話題になってるよ」と言われていたっけ。確かに桜坂劇場は、特殊な劇場だと思う。これくらいの規模の単館系劇場は、なかなかないし、ショップやカフェをやっても、東京だと競争相手が多すぎてあまり拡大できないしね。沖繩の特殊な状況は、僕らにとっては吉とでているようだ。やりようによっては、東京で見たおもしろいものを、全部取り入れることができるので。がんばろ。  

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2006年06月11日

アニメーション特集

馬鹿みたいに雨が降り続けている。沖繩の梅雨は、しとしとではなくザーザーとやってくる。雨期という感じか。でも、以前タイで雨期を体験した雨期は、文字通り1m先も見えない滝のような雨だったので、あまり偉そうなことも言えない。あの時は雨の中からいきなり人が飛び出してきて驚いた。まあ、ともかく、雨は好きだが、客足が鈍るのが切ない。

そんな雨の中、土曜日から始まった映画が例によって数本。アニメーション作品の『立喰師列伝』と『ユーリ・ノルシュテインの世界』。両極的な作品である。『押井守』作品の実験精神というかチャレンジ精神は買いだ。セリフに意味を持たせすぎるのが、賛否が別れるところではあるが、日本を代表する作家の無謀なチャレンジをぜひその目で確かめてほしいです。

『ノルシュテイン特集』はもう必修課題。何の必修か?それは人生の必修です。人生のうちにこの作品と出会った人と、そうでない人とでは、ささやかだけど違いがある…ような気がする。弱気ではない。開き直りだ。だって僕らの仕事はそのささやかさを信じることでしか成り立たないのだから。

とにかくソ連が産んだ天才職人の手仕事を堪能してほしい。本当に美しく叙情豊かな切り紙アニメの世界。切り紙というと大ざっぱでチョキチョキしたイメージを持つかも知れないが、精密なイラストやフレスコ画、ロシア・アバンギャルドなポップさなど、時代と作品によっていろいろって楽しい。

そして名作『霧の中のハリネズミ』での豊かな叙情性は、彼の高度な撮影技術もすばらしい。技術論になると難しそうに聞こえるが、アニメにとってもレンズを何ミリで撮るかとか、照明、そしてあらゆる工夫のすべては、画家が絵筆を知り尽くすほどに重要なファクターだ。どんな画面作りをするかは、スクリーンの上の問題ではなく、観客の心に落とし込む技術の問題。さりげなく、しかし計算され尽くした映像の妙に触れてください。

そういえば昨日は『オリジンのお笑いライブ』もありました。普段劇場には来ない客層。つまり中高生女子たちが大挙して押し掛け、劇場の認知度もアップしたようでありがたい。こうやって世代をクロスオーバーする客層を呼べるのは、本当によろしいことだと思う。客の幅が広がるってことは、劇場の幅も広がるってことだしね。

土曜日の夕方には、アニメーション映画の企画の売り込みがあった。実現すれば非常に意欲的でおもしろく、かつ社会的なイベント。ヨーロッパではこの手のアートアニメが盛んだと聞きますが、アートで食えないのが日本の、そして沖繩の土壌でもあります。自己満足にならないような、きちんとした仕込みをしてみたいと思います。これも静かに進めるべき事業でしょう。

夜になって大きな名護の上映委員会から電話。本日行った『ナミイと唄えば』名護上映。土砂降りの中、想像以上の人が押し掛けて大成功でした。名護の皆さん、お客さんもスタッフもありがとうございます。桜坂劇場はこれからも地方上映似積極的に関わっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

そして日曜日。今日から東京へ出張です。明日は蔡明亮の映画が観てきまっせ!  

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2006年06月10日

近況のみ

昨日で『Electric Sanashin』の上映&トークショーは終了。一週間来てくれたロイクにお疲れさま。ユニークな上映会ができたと思います。上映終了後、向かいのバーで軽く打ち上げ。外人3人と僕一人ということで、なんか緊張したけど、けっきょく映画製作についての深い話で盛り上がる。楽しかったです。

さて今日からは新しい映画がスタート。押井守の『立喰師列伝』とソ連の天才『ユーリ・ノルシュテイン』のアニメーション。そして朝からは『サッカー小僧』。東京でも大ヒットした『好きだ、』や『青いうた のど自慢青春編』などなど。明日から始まる『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』も期待。
http://www.sakura-zaka.com
今日は『オリジン』のライブもあるよ。

とか言いながら、明日から東京行きなので、個人的にやることだらけです。まずは机の掃除から。しかし、土曜日は2本もワークショップがあるので、時間があまりないのです。今夜は徹夜でしょうか。  

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2006年06月09日

ネクタイの携帯鞄や、映画祭とか…

大好きな『マクダル・パイナップルパン王子』。今一つ客足は伸びない。予想していたことではあるが、やっぱ悔しい。とはいえ、とにかく口コミ作戦でお客を呼ぶ。その甲斐あってか、お客さんの中に知人が多い。全体として込んでいるわけでもないので、知人率はもはや最大値に達しているように思う。こうなると、自分にこんなに知人友人がいたのかと驚く。友だちなんかいないと、やさぐれていたのにね。みなさんありがとう。

『Electric Sanshin』も、地味なインディペンデント・ドキュメンタリーのわりにはお客さんが安定してます。今日はトークとは別に、監督のロイクが作った"携帯鞄"の宣伝をしました。携帯鞄は携帯電話を入れる鞄。ロイクがイタリアで買ってきたヴィンテージ物のネクタイを二つ縫い合わせて作った、肩からかけるバッグ。iPodやタバコ入れにも使える。小降りのペットボトルとか入れてもいいね。もちろん酔っぱらったときに頭に巻いて使うこともできる優れモノ。着こなすのは難しいが、人にプレゼントするにはおもしろい。というか、ロイクが裁縫仕事をしてる様子を想像すると何だか嬉しくなってくる。この商品もそうだけど、ロイクという奴は、なんか憎めないキャラクターなんだよね。

昼間に『おきなわシネマ&ミュージックフェスタ2006』ディレクターの小松沢さんがポスターとチラシを持ってきてくれた。
http://okinawa-eigasai.nexyzbb.ne.jp/
さっそく、玄関にはらせていただく。こちらもスケジュールがない中でがんばっています。上映作品はがようやく決まったようで、沖縄モノの映画で『ドーベルマン刑事』が入ってるのが嬉しい。それに石井聰互監督自ら上映する『シャッフル』など楽しそうなプログラムである。これは音楽を5.1チャンネルで上映するのだが、元の音はたしかヒカシューのはず。まさか入れ替えてるとかじゃないよね?不安と期待が入り交じる。残念ながら当日は桜坂劇場一周年のイベントで、てんやわんやのはず。抜け出していければ、挨拶がてら行ってきます。あとあちらの映画祭のゲストでやって来る水野晴郎さんが、7月1日は当劇場にも遊びに来てくれることになった。押し掛け舞台挨拶をお願いする予定です。

夜の上映が終わってあと、映写技師のUさんが野外上映用の音響のテストをする。10日に名護で上映する『ナミイと唄えば』の機材だ。昨日もテストしたのだが、入力があわずに音が割れていたのだ。いろいろ試行錯誤して、完璧な音を作ってくれた。さすがであります。そういえば『ナミイと唄えば』も桜坂劇場では明日までですが、わりと好調です。よかったよかった。さらに朝上映している高峰秀子作品『別れのタンゴ』も上々。朝だけでは少なすぎると、お客さんからの要望も多し。クラシック路線は本当に安定しております。  

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2006年06月08日

ステキな妄想に浮かれる

昨日は熊本の田中さんから電話。田中さんは僕らが学生時代、わりと固めの業種のサラリーマンでありながら、沖縄の情報誌で映画欄を担当していた映画マニアな社会人だった。今は地元で映画館に関する仕事をしていた。電話越しとはいえ十年越しの再会。思えば桜坂劇場も一朝一夕にできたわけじゃないのである。あのころは当時の桜坂シネコン琉映のロビー(現在のPANAのところ)にテーブルがあって、そこで毎週映画サークルのミーティングをしていたのだ。行ってみれば僕らの草創期のメンバー。今僕らが映画館を文化の発進地だと信じる根拠は、まさにその頃の活動を、琉映が、そしてこの桜坂の映画館が支えてくれていたことに起因していると思う。あの集まりからレキオのキネマ探偵団がはじまり、上映活動がはじまり、『パイナップルツアーズ』が始まって、今の僕らがいる。

先日書いたソクーロフの『太陽』と、蔡明亮の『西瓜』について配給会社と話ができた。上映期日は未定ですが、上映するのはほぼ決定。ホッと一息。どうせなら蔡明亮を台湾から招いてトークショーとか、台湾ニューウェイブの特集なんかもいいなあと、一人妄想にふける。日頃から思うのだが、沖縄という地の利を生かして東京にできないことを発信するのが絶対におもしろい。東京に頼らない独自のルートを作っていけないだろうか。なにしろ、東京往復の旅費より、沖縄、台北往復の方が楽なのである。無理な話ではないだろう。まあ先方もあることなのでゆっくり考えよう。

昼間にイッセー尾形さんの舞台を記録したDVDが届く。こんどのワークショップにあわせて、秘蔵映像をレイト上映しようという企画の準備だ。画質は普通のホームビデオだが、なにしろ渋谷ジアンジアンで収録された懐かしのビデオ。資料的価値が高いのでファンならずとも必見である。しかし名作『アトムおじさん』の絶妙の間はイイ!

夜は映画製作・初級編ワークショップ。講師は新垣映画組合の新垣さん。受講者達が何も言わなくても、かってに企画、立ち稽古などを進めるのに二人で感心する。みんなやる気満々である。

そしていつもの『Electric Sanshin』上映&トークショー。今日は出演者が大勢やって来て盛り上がる。質問も意外に深い質問が多くて楽しかった。ついでに監督のロイクに蔡明亮の新作について話す。ロイクの彼女は台湾人なので、イベントができたら通訳とかお願いできるかと、相談したのだ。彼も映像作家だけあって蔡明亮の作品は良く知っている。彼女に相談してみると持ち帰ってくれた。本当にイイ奴だ。

遅れている会報FunC7月号の校正をして雨の中を帰宅した。なんかワクワクする一日であった。  

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2006年06月06日

蔡明亮の新作と『太陽』

昨日届いた漢字だらけの試写状。読むのが面倒くさいのでを、ついついほっぽらかしていたのだが、改めて目を通すとなんとプレノンアッシュからの試写状ではないか。もしやと思って眺めてみると、やはりツァイ・ミンリャン(蔡明亮)の新作ではないか。全部タイトルが邦題(そのくせ全部漢字二文字の中国語風)なので、パッと見でわからなかったのだ。

なかでも『西瓜』は昨年台北滞在中に観ようと思って見逃した一本。元のタイトルは『天邊一朶雲』。ついでに昨年に出張で行った東京国際映画祭でも見逃した作品。その時の名前は『浮気雲』。フワフワと現代社会を漂うデラシネ感漂うタイトルです。それがなぜ『西瓜』かというと、まあ映画を観ればすぐにわかるでしょう。春先にゴダール映画を桜坂劇場でやったときも、プレノンアッシュの担当者と、いつごろ、どこが配給するのかってブツブツ相談していたのだ。ああ、でもようやく日本公開決定。しかも、来週東京に出張で行くので、試写が見れます。

さらに9月にイッセー尾形さん参加のワークショップを行うのですが、先日そのイッセーさんが主演でソクーロフ監督の『太陽』の日本配給がスローラーナーに決定。ここは是非ともタイミングを合わせて上映できないかを申し込むFAXを流す。『太陽』はイッセー尾形が昭和天皇を演じるという、非常に話題性の高い作品。今まで面と向かってこういう題材を映画にした人はいませんでしたから、日本公開も危ぶまれていたので、なにはともあれ無事に公開が決まって嬉しいです。

あと楽しみにしていた『フラガール』は出発の日が試写の当日で、飛行機の都合で間にあいそうにありませんでした。残念。

夕方から高良結香さんの壮行会。彼女は先日、桜坂劇場でステージをやったばかりだが、この夏ブロードウェイで『コーラスライン』のステージに立つ。すげ〜〜〜!足型くらいとっておけばよかったと思っても後のおまつり。しかし、あの小さな体に、それだけのパワーがあると思うと脱帽です。

今日の壮行会はサプライズパーティーで、あらかじめ別の名目で家族のパーティーを仕込んでおき、そこに大勢で押し掛けるという筋書き。いやあ楽しかった。食事も美味しかったので感動もひとしお。

その後劇場にもどって『Electric Sanshin』のトークショーのお相手。今日は出演もしている版画家の儀間比呂志さんも観に来られていて感動。  

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2006年06月05日

『Electric Sanshin』イタリア人の見た沖縄

土曜日からスタートしたもう一本。イタリア人映像作家ロイク・ストラーニの『Electric Sanshin』。沖縄で活躍するアーティストらにチャンプルー文化について質問した興味深い内容。登川誠人さん、名嘉睦稔さん、照屋林賢さんなどよく見る人々から、ビデオ・アーティストの山城さんや若手ミュージシャンなど、浅くではあるがバラエティに富んだ人々の意見が、ランダムにチョイスされていて、並べて見た時に新鮮なおもしろさを感じました。

上映時間が短いので、毎日監督のロイク(沖縄に住んでいます)を迎えてトークショーなんて贅沢なことをしている。作り手と観客を結びつけるなんて、東京じゃなきゃ、なかなかできない。こういうことは大変ですが、やっぱ観客からの生の意見を聞けるというのがステキです。

内容もチャンプルーという沖縄的な話題なだけに、みんないろいろ意見も湧いてくるようで、ちょっと突き詰めるとあれこれと広がっていく。あまり脱線しないようにしつつも、バラエティさを引き出していくように注意しています。2日目は1日目よりも、こなれたせいか、より深みのあるトークだったと思います。このまま金曜日まで駆け抜けましょう。  

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2006年06月04日

待ちに待った『マクダル』公開

マクダル『マクダル・パイナップルパン王子』(6/9まで)は、今の香港を知る貴重な作品。かわいらしいキャラクターを見て子供映画と思われがちだが、多くの毒を含んでいる大人のためのアニメ。毒というと、すぐに『サウスパーク』などを引き合いに出す人もいるが、そんな凶悪な毒ではない。心の奥底に静かにトラウマを刻んでいくような、そんな毒である。かえってタチが悪いという気もするが、遅かれ早かれ人というものは傷を背負い、それでも前向きに生きていくしかない。『マクダル〜』は、そんな傷を見せつけながら、希望を迷いなく見据える。歳を重ねた人に、未来に不安を抱く若者にも見てほしいような作品なのだ。

この映画に出てくるモノすべてが優しい。毒さえも優しく、しかし強固に人の足をひっぱる。それでも前を見据えることを、けしてやめようとしない子供たち(香港人)の決意表明が、この作品に強い感動をもたらしてる。子ブタたちは日々のスピードで前に進む。たとえ親と決別しても…。子ブタたちの未来に幸多からんことを。そんな祈りにもにた気分が、静かに胸に染みる。これぞ現代香港アートの傑作であり、中華圏での大ヒットが裏付けるような大衆性もある希有な映画なのである。

で、たまたま『マクダル〜』初日に配給会社マジックアワーの有吉さんが来ていた。現在ロケ中の岸本監督の沖縄を舞台にしたホラー映画、『アコークロー』の製作もやっていて、たまたま沖縄に滞在していたのだ。

二人で『マクダル〜』のポスターを観ながら立ち話。有吉さんも『マクダル〜』はお気に入りらしく、『マクダル・パイナップルパン王子』の前作、『マイ・ライフ・アズ・マクダル』も、日本公開するつもりらしい。驚くことに『パイナップルパン王子』の冒頭には予告編がついているくらいだ。で、二人で宣伝について立ち話。実はこの手の作品は売るのが難しい。漫画からテレビ、そして映画へと徐々に人気が上り詰めた香港と違って、日本ではマクダルの知名度は低い。ポスターのかわいいイラストだけ見せても、《お子様映画》と思われてしまうのがオチなのだ。かといってチラシを読んでも、この映画の魅力を伝えづらい。口コミが広まるのを待つほど劇場も押さえられない。そういう場合は一般的に《見せ込む》という手法、つまり評論家やタレントなどのオピニオンリーダーとなる人々に、試写やサンプルビデオで見てもらい、記事にしたり番組でしゃべってもらう必要がある。しかし大作映画と違って、この手のクラスの作品は、試写会をすればマスコミ全員が見に来てくれるわけでもない。もう地道に観てもらう努力をするしかない。

でも、すばらしい作品なので、皆さん見てくださいね。  

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2006年06月03日

『マクガフィン』を観よ

さて『ホテル・ルワンダ』は桜坂劇場始まって以来の大盛況ということで、7月1日から一週間の追加上映も決まりました。そのうえ、今日は『ラストデイズ』も満席で立ち見が出て、もう嬉しい悲鳴でした。立ち見で最期まで見てくださったお客様、ありがとうございました。しかし、始めてこられるお客さんも多かったと思いますので、劇場のファンが増えてくれると嬉しいです。

さて、今週もいろいろな方が劇場を訪れてくださりました。今日も高知の知事室から視察のかたがこられたりしてびっくり。さらに電話があって、6/30〜7/2に北谷で開催される『シネマ&ミュージックフェスタ』にゲストで招かれている水野晴郎閣下が、うちにも顔を出すと連絡がありました。「断っても行きますから!」だって…楽しみにしてます。でもやっぱ、一度来てくださったかたが、また顔を出してくれるのは嬉しいですよ本当に。

マクガフィンそしてふらりとやってきたのは女優の洞口依子さん。洞口さんは『パイナップルツアーズ』でお仕事したんですが、その『パイナップル〜』の監督の一人、當間早志の新作にも出ています。今、それはネット配信で観れるので、興味のあるかたはご覧ください。『探偵事務所5』の『マクガフィン』と言うタイトルです。
http://tantei5.yahoo.co.jp/  

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